第37話『復活の紅雷閃』

シュテン……いや、錫杖のせいでトドメは刺せなかったものの、
最強の女妖邪、カユラを退けたトルーパー達。
いよいよ迎えたアラゴとの決戦に備え、
アラゴ城内でトレーニングを行っていた。
……いや、なんだろう、この、
決戦前というのにこの緊張感のなさ……
だがシュテンだけは、一人悩んでいた。
何故錫杖は……いや、カオスの意思は、
カユラにトドメを刺すことを拒むのか!?
カオスとカユラには何かあるのだろうか?
シュテンはただ、錫杖に答えを求める。
だが錫杖は何も答えてくれない……
そんなシュテンを見つめるリョウ。
トルーパー達は、シュテンにアラゴとの決戦に行く事を告げる。
カオスの意思が見えるまで、シュテンはここを動かないそうだ。
シュテンが味方になってくれると期待していたシュウ達は、
ちょっと残念そうです。
セイジは宣言する。
もし今度カユラが自分達の前に立ちはだかれば容赦はしないと……
相手が誰であろうが、アラゴに味方する者は倒すと。


その渦中のカユラですが、
胸のプレートを壊された事で、
過去の記憶……
アラゴの支配下に置かれる前の記憶が蘇っていく。
地霊衆によって洗脳された事……
住んでいた村が妖邪によって滅ぼされた事……
その村から浚われた子である事……
自分がアラゴが恐れた迦雄須一族の生き残りである事を……
記憶が戻った事で、カユラの洗脳が解け始めている。
その事実に、今まで余裕綽綽であったアラゴが慌てだす。
アラゴの野望、人間界と妖邪界二つの世界の支配には、
九つの鎧が必要。その為のお堂まで作ったのだ。
だが9つの鎧を手に入れるには、カユラの力無くては出来そうにない。
……さらりと自軍の戦力不足を嘆いてませんかアラゴ様?
そんなアラゴに、カユラの目覚めを阻止する策ありとバダモンが。
もったいぶってないで早く言えとアラゴ様イライラしております。
バダモンの作戦、それは
バダモン自らがカユラの体を乗っ取るというもの。
そうすれば、カユラの力も合わせ、
輝煌帝をも凌ぐ力を得るという。
そうなれば9つの鎧全て手に入れる事など容易い。
……思うんだが、
輝煌帝以上の力になるなら、
もう輝煌帝の鎧いらなくね?とか思うんだが……
まあ、あくまで
『真の力を発揮していない、現状リョウが扱う輝煌帝以上』
なのかもしれないが。
だがシュテンが錫杖でカユラを目覚めさせては全て水の泡。
アラゴはシュテン抹殺に、三魔将を差し向ける。


アラゴの元へと向かうリョウ達を、
無数の妖邪兵が襲い掛かる。
……思えば妖邪って、一部が強いだけで、
殆どこういう物量作戦ばっかだよなぁ……
あまりに多いので、武装して一気に叩く事に。
ここで遂に!ようやく!
天空武装シーンキター!
長かった……まさか37話でようやく武装シーンが流れようとは。
中の人もこのまま武装シーンないんじゃないかとひやひやしたそうな。
武装すれば最早妖邪兵など敵ではない。
次々と突き進むトルーパー達でしたが、
トウマはカユラや三魔将が姿を現さない事をいぶかしむ……


カユラに乗り移る為、暗黒の力を蓄えるバダモン。
次々と地霊衆を取り込み、その力を増していく。
妖邪と戦える力を持つ迦雄須一族。
故にアラゴは迦雄須一族を滅ぼそうとしたのだ。
一族の中で優れた力を持ったカオスとカユラを除いて。
そんなカユラを乗っ取るのはバダモンと言えど命懸けなのだ。
準備が整ったバダモンは早速カユラの元へといき、
体を乗っ取るのであった。このエロオヤジめ!(違
カユラの緊急事態に、迦雄須一族の錫杖が反応を示す。
その反応から、シュテンはようやく、
カユラが迦雄須一族に関わる者であると気づく。
そしてシュテンは決意する。
かつて自分がカオスに救われたように、
今度は自分がカユラを救う番だと……


さてさて、シュテン抹殺に向かった三魔将はといいますと……
かつて自分達の同僚だったシュテン。
故に三人ともその実力をよく知っている。
必殺技紅雷閃の強さは三人も認めるほど。
……正直紅雷閃って強いイメージが無かったのに、
ここに来て猛プッシュですよ。
と言うか自分達より強いシュテンを、
いびってましたよね?第一部で。
あれが先輩面というものか……(シュテンが一番遅く魔将になったらしい)
シュテンの実力を知っている故、いきなり不意打ちをかける三人。
シュテンは相変わらず鬼魔将となって戦おうとはしない。
三魔将達はその反応が気に入らないご様子。
今尚アラゴを主として戦う
孝の戦士アヌビス、悌の戦士ナーザ、忍の戦士ラジュラ。
その正義の心からなる忠誠心を、邪悪なるアラゴに利用される三魔将。
対するはカオスの意思に従って戦う忠の戦士シュテン。
信ずる者が違うだけで、
それぞれ信ずる者の為に戦う4人の戦士。
彼らの虚しい戦いも、もうすぐ終わりを迎えます……


カユラの体を乗っ取ったバダモンが、トルーパー達の前に姿を現す。
巨大な妖邪弾と共に。
妖邪弾を用いて、トルーパー達を倒さんとするバダモン。
……天空抹殺の為に用いた妖邪弾、
下手するとお目当てのヨロイギア毎消しかねない気がするけど……
とにかく妖邪弾でトルーパー達を押しつぶそうとするカユラ(バダモン)。
5人は超弾動で破壊しようとするがまったく受け付けない。
逃げようにも強力な妖邪力で動きを封じられてしまう。
一か八か。輝煌帝に武装し、閃煌斬で対抗しようとするも、
輝煌帝の力を持ってしても、妖邪弾を破壊する事は出来ず……
5人の危機を察し三魔将を振り切って駆けつけたシュテンであったが、
時既に遅し、5人は遂にやられてしまっていた。
カユラの中に、バダモンの気配を感じ取るシュテン。
一筋縄ではカユラを目覚めさせられそうにない。
更に後ろから三魔将がやってくる。
前門の虎、後門の狼。シュテンに迫る危機。
その時、突然錫杖が輝き天へと昇る。
その光の中から出てきたのは、かつてのシュテンの鎧、
鬼魔将の鎧の兜であった。
「カオス……この私に、戦えと。
 それがあなたの意思ならば、喜んで鬼となりましょう!」
か、かっこよすぎる……シュテン!
武装ー!
鬼魔将の兜を被ったシュテンに、鬼魔将の鎧が武装される。
が、何故か兜が消えるんですよね……
第1部で破壊されたから?とも思ったんだけど、
だったら鬼魔将の兜で武装した意味は……
とか細かい事考えちゃ駄目!鬼魔将の兜好きだから残念だけどさ……
鬼魔将となったシュテンの気迫に
少し押されちゃう三魔将のへたれっぷりはさておき、
この朱天童子、最後の戦いとくと見よ!
燃えよ紅雷閃、我が心のままに
もはや今回はシュテンが主役です!
最後のナレーションも戦え!朱天童子!で終わってますしね!
次回『カユラ!聖なる目覚め』僕の心にもヨロイが走っちゃう!
今回の次回予告は何故か純です。
まあ、5人が本編でやられて気絶しているから、
代わりに純が次回予告を……ってことなんでしょうが、
ならシュテンが次回予告しても……
残り2話となりましたサムライトルーパーTVシリーズ
次回は必見ですよ!