第33話『謎の秘宝を求めて』

前回リョウが放った閃煌斬。
その力はなんと、妖邪界を突き抜け、
人間界にまで影響を及ぼしていた。
人間界の空が裂け、アラゴ城の幻影が映し出される。


地霊衆達が何やら塔を建てていく中、
前回の戦いで力を使い果たしたリョウは、
一先ず妖邪から身を隠していた。
三魔将の力で発動させた輝煌帝。
それはトルーパー4人の力を吸収した時と変わらなかった。
と言うリョウの言葉を聞き、
三魔将が自分たちと同じ鎧戦士と確信するトウマ。
アラゴは三魔将のように、セイジ達の力も利用するつもりだ。
トウマはアラゴの狙いに気づき始めるのであった。
なお、トウマの回想に出てきた三魔将の額の文字は、
第19話の文字とは違い、
ちゃんとナーザ=悌、アヌビス=孝
になってます。


その三魔将達はと言うと、前回の罰なのか、
逆さ吊りにされて回収されていた……情けない姿だ……
一方でカユラは、輝煌帝奪取に失敗したにも関わらず、
着々と準備が進んでいるアラゴの作戦の為休息を取れとお咎めなし。
ここまで贔屓されるカユラとは一体!?


人間界に残ったシュテン、ナスティ、純は、
空に映し出されたアラゴ城の幻影を手がかりに、
打倒妖邪の鍵を調べていた。
アラゴ城の幻影にあった九つの塔。
剛烈剣を探していた時にあったものに似ているとナスティ。
何やら鎧と関係があるようですが……
その塔が作り出す形を見て、
恐るべき妖邪の力の完成の印と気づくシュテン。
アラゴはこの塔を使ってある事をやるようで。
リョウ達の心配をする純。
ナスティは性格が正反対のトウマと居る限り、
リョウが無茶なことはしないというが……
堕羅戦で一人突出したり、
トウマもリョウの先走りが移ってきている気が(ry
一刻も早く打倒妖邪の鍵を探さなければ。
調べていくうちに、ナスティはあるキーワードに注目する。
命の勾玉……輝ける帝から授かったと言われる勾玉。
これが妖邪を滅ぼす為の鍵なのだろうか?
そこへ、突如偵察として送り込まれた妖邪兵が襲い掛かる。
わざわざナスティをマークしていたとは……たいした奴だ……
って、アラゴも第一部の時点でナスティに目をつけていたし、
散り散りになったトルーパーを探し出したのもナスティ。
剛烈剣を探し出したのも彼女のお陰。
妖邪に目をつけられて当然と言えば当然か。
襲い掛かる妖邪兵。シュテンが退治するも、
妖邪兵の一人がその事をバダモンに知らせてしまう。
バダモン曰く、命の勾玉とは、
妖邪を滅ぼさんと人間達が一億という日々を祈り続けた結晶と言う。
これはOPナレーションの安らぎと平和を願う人々の祈りの事だろう。
そんな怨念染みた人々の祈りの結晶が、
妖邪界を滅ぼしかねないものらしい。
思えばトルーパー達に心を磨かせたカオス。
妖邪を倒すにはやはり心が必要ということだね。
ナスティ達が自分達の弱点である命の勾玉の存在に気づいた事を知り、
バダモンはナスティ達を抹殺しに刺客餓執羅を送り込む。
ここで主力を投入しなかったのは失敗だと思うんだが……
かといって、主力のカユラを向かわせて、
万が一カユラが……
おっと今は言えない言えない。
とにかくあんな事になれば困るし、
三魔将は使い物にならないし(酷いし)、
他に回せる人員がいなかったんだろうなぁ……


勾玉について調べていく内、リョウの白い鎧が、
命の勾玉と関わりのある輝煌帝の鎧であると気づくナスティ達。
それが謎を解くきっかけとなり、
遂に命の勾玉の所在地を突き止めたナスティ。
勾玉の在処、大和の美玉湖に向かう車中で、
トルーパーを助ける為、妖邪界に行きたがる純を諭すシュテン。
妖邪界に行った人間は、四魔将のように、
妖邪に精神を食われてしまうらしい。
二人に自分と同じ思いをさせたくないから連れて行きたくない。
妖邪の者としてアラゴに仕えていた自分の体験談を語るシュテン。
アラゴに心の奥底まで押さえ込まれ、
妖邪界から逃れることができずにいた。
そんな彼を救ってくれたカオス。
カオスは亡き今も、彼らを見ててくれているのだろうか……
思いにふける三人であった。
湖に到着した三人。
すると錫杖が輝き、湖の水が二つに割れ、姿を現す祠。
カオスの導きに従い、中に入る三人。
祠の中には沢山の古代の鎧が置かれていた。
古代の武士達の墓と思われるこの場所、
そして壁には冒頭のナレーションにあるような、
ヨロイギアの戦う姿が描かれた壁画が。
その先にある金色の部屋には、
輝煌帝を中心に、九つの鎧が……
んー……カオスが九つの鎧を作ったのは約一千年前。
その時に描かれたもの?
にしてはいろいろ疑問が残るが……細かい事は気にしない!
お目当ての命の勾玉を見つけたその時、
三人を抹殺する為に送り込まれた刺客が現れる。
戦おうとするシュテンだが、
ナスティと純を人質にされ、手が出せない。
最早これまでと思われた時、意外な助っ人が現れる。
通路に並んでいた古代の鎧が独りでに動き出し、
シュテン達を助けてくれたのだ。
残った餓執羅が、人質の二人だけでも始末しようとするも、
シュテンによって阻止され倒されてしまう。
三人を助けてくれた鎧達は、一同にカオスの錫杖にお辞儀をする。
カオスの命により、永い間勾玉を守り続けてきた彼らの魂。
その役目が、今終わりを迎えた。
シュテンは錫杖の力を使い、
彼らの魂を開放、成仏させるのであった。


こうして切り札とも言える命の勾玉を手に入れた三人。
妖邪界にいるトルーパー達の事をシュテンに託し、
命の勾玉を渡す純。
だがシュテンはその勾玉をナスティの首にかけるのであった。
トルーパー達を救うのは、ナスティと純の優しい心。
命の勾玉は二人にこそふさわしいと。
シュテンは二人を妖邪界に連れて行く事に決めたのだ。
……って、さっき二人を連れて行きたくないっていったじゃん!
妖邪の弱点である勾玉があるから
……ってそれでいいのか!?シュテン!


なーんて。一説には、
命の勾玉、輝煌帝の鎧、剛烈剣
この三種の神器が力を発揮するには、
純やナスティのような純粋な人々の祈りが必要だそうで。
ではトルーパー達では駄目なのか?
彼らも純粋な心を持っているはずでは?
と言われると……
自分の推測だが、ここで重要になってくるのは力なき者である事。
トルーパー達は戦う力がある。自分達で安らぎと平和を勝ち取れるのだ。
そして現に自分達の力で妖邪達に立ち向かえている。
だが純達には力がない。
だからこそ純粋に安らぎと平和を願うのだろう。

とにかく、シュテンは自分では勾玉の力を発揮できないと気づき、
二人に命の勾玉を託したのだろう。
なお、今回ナスティに渡した勾玉ですが……

次回『天空、傷だらけの戦い』俺の心をヨロイが走る!
いよいよアラゴ城に突入するリョウとトウマ。
二人を待ち受けるカユラの罠とは!?
トウマ頑張れマジ頑張れ。


さてさて、
さっきの勢いで、俺が思う命の勾玉の存在意義について語りたいが、
やっぱこれは最終回までとっておくべきか……