第29話『行け!二人の戦士達よ…』

カオスが生きているはずはない。
カユラは謎の雲水の正体を確かめるため、
一晩中雲水を探し続け、遂に対面する。
カオスであろうがなかろうが、
この雲水は妖邪界の為にはならぬ者には間違いない。
カユラは問答無用に攻撃を仕掛ける。
カユラはトルーパー二人と互角以上に渡り合う戦士。
そのカユラの攻撃を次々と凌ぐ雲水は中々の実力者。
しかし雲水は攻撃をかわすだけで、自ら戦おうとしない。
その身のこなしがカオスのものではないと見抜くカユラ。
雲水はあくまで正体を明かそうとせず、
ただ妖邪との愚かな戦いを収める使命を受けし者と名乗るだけ。
カユラが星麗剣の生む星屑の雨を受けてみよ!と攻撃を仕掛けると、
星は天でこそ輝く。
地に落ちた星が輝くことはない。
と返したり……すっかり人が変わったな、○ュ○○……
カユラの攻撃は、錫杖によって防がれる。
そして雲水はその錫杖の力によってカユラから逃げ出すことに成功する。
錫杖の力を使えるということは、やはりカオスなのか!?
だがそんなはずは……
一先ずカユラはアラゴにこの事を報告するため帰還する。


一方雲水はと言うと、
カユラが居なくなった途端、
自分の正体が明らかになるような発言ばかり。
もっとも、どの道カユラには今回でばれてしまうのだが。
そう、この男はカオスではない。
カオスに少しでも近づくよう、
戦いを捨てたこの男の正体はCMの後……ではなく前に明らかに!


所変わって柳生家。
前回はカユラが現れて一時中断していた、
第1回妖邪界突入作戦会議が再開されていた。

お互い早く仲間を助けたい気持ちは同じ。
だが相も変わらず無鉄砲なリョウと、
慎重派のトウマとで意見がぶつかり合う。
焦れば焦るほどアラゴの思う壺と、
ナスティはトウマの味方のご様子。
一つの救いは、カオスが生きていた事か?
カオスが導いてくれるかもと期待するが、
トウマはあれはカオスではないと思うと自分の考えを示す。
これからの戦い、白い鎧がなければ対抗できないことを、
リョウ達に知らせるため、何者かが錫杖の力で助けてくれたと。
カオスを当てにできないなら尚の事早く助けないと!
と更にリョウは熱くなる。
このまま妖邪の誘いに乗って妖邪界に突入すれば、
妖邪達の罠が待っているに違いない。
だが誘いに乗らず、
自らの力で乗り込めばその罠にはまらずに済むかもしれない?
しかし、妖邪界に行く為の手段がトルーパー達にはない。
ただ、アラゴ城があった新宿。
そこに手がかりがあるかもしれない。
妖邪界、攻めてみるか!
遂にトウマが重い腰を上げた。
互いに手を取り合うリョウとトウマ。
いよいよトルーパー達の反撃が始まるか!?


妖邪界では、カユラが今回の件をアラゴに報告する。
だがアラゴは捨て置けと意にも介さない様子。
今の我々に恐れるものはない。
既に3つの鎧は手に入れた。
残り2つの鎧も直カユラによって手に入る算段なのだ。
アラゴ様、余裕ですなぁ。
カユラの鎧奪還作戦に、俺達も手を貸そうとナーザ。
あら以外とお優しい。
だがカユラは三魔将の力は借りないと一人で行ってしまう。


妖邪界へ突入する手がかりを求め、
新宿に出発しようとするリョウ達。
そのリョウ達の前に、噂の雲水が姿を現した。
遠目でカオスだと喜んだリョウ。
そして駆け寄る純。
純……カオスとそう面識ないのに、
カオスが生きていたとすごく嬉しそう。
だが、彼はカオスではない。
謎の雲水、その正体は、
なんとかつての鬼魔将シュテンであった。
シュテンが生きていたことに驚くリョウ達。
まあそうだわな……
以前の感想でも述べましたが、
第1部終了後、
三魔将はまあアラゴに拾われたとしても、
シュテンだけはどうやって助かったのか不明でしたもん。
まあそこは鬼魔将の鎧が守ってくれたってことでいいのか。
今回からアイキャッチはリョウに戻ります。


カオスに悪の道から助け出されたシュテン。
それ以来カオスを尊敬し、カオスに少しでも近づけるよう、
何も空しい戦いを、ヨロイギアで武装した戦いを捨て、
錫杖……カオスの志に従い行動していたのだ。
あまりの人の変わりっぷりに驚くわ。
今回冒頭の、対カユラ戦での口ぶりといい、
謙遜しちゃったりするところといい。
だがいきなり現れても、
流石に全部は信じて貰えないシュテン。
シュテンは信じて貰えなくてもいい、
錫杖の意思に従うだけだというが……
なんか寂しいよシュテン……
まあ、リョウやトウマも
シュテンをまったく信じていないわけではないが。

シュテンはこれから妖邪界へ乗り込もうとするリョウ達に、
妖邪界は常識が通用しない世界、
乗り込むのはやめろと忠告する。
だが今の二人を止める事はできない。
自分達が妖邪界に乗り込めば、
敵は罠にかかったれば思い油断する。
そこに隙があるはずと。
二人の覚悟を確認したシュテンは、
修行で得た事忘れるでないぞと忠告し去って行った。


アラゴとの戦いの後、すっかり元に戻った新宿。
だがそこに、またも妖邪の手が伸びる。
突然空に雷が走る。
辺りは停電し、闇に包まれ、
颯爽とカユラが現れる。
渋滞の道路上で繰り広げられる戦い。
嗚呼……関係のない人たちが次々巻き込まれる……
カユラは二人に妖邪界にくるよう勧誘するが、
リョウ達はそれを拒否。
自らの力で妖邪界に乗り込むと宣言する。
カユラが我が力封じてから
と挑発したからなのか、
何故かカユラと戦うことに。
今回の目的はカユラと戦うことじゃなく、
妖邪界に乗り込む為じゃ!?
カユラを倒せば道が開けるわけでもないのに……
アンダーギアのままでは勝負にならない。
武装しなさいとカユラが二人をあおる。
そのつもりだ
と言った割に、すぐに武装しない二人。
何がしたいんだお前ら……
虚を突いたつもりだろうが、アンダーギアで勝てるわけもなく、
結局ピンチに陥る二人。
最早これまでと思われたその時、
白炎がカユラに襲い掛かる。
ホント白炎はこういう時に頼りになるな。
白炎の攻撃はカユラの胸のプレートを掠めただけだった。
が、突然カユラが蹲る。
白炎に胸のプレートが傷つけられたせい!?
何か秘密があるのだろうか、この胸のプレートには……
カユラのその隙を突き、武装する二人。
……前回もそうだったけど、
トウマの武装シーン……はぶられている……(苦笑
先ほどまで蹲っていたカユラが、再び攻撃を仕掛けてくる。
その攻撃に、白炎が巻き込まれてしまう。
だが、白炎は白炎王へと変身。

星麗剣での攻撃もものともしない!強いぞ白炎王!
そして烈火、天空の鎧もまた、
カユラの攻撃を防ぎきる。
鎧の防御力はやはりすごいな。
だが、カユラの狙いは単なる攻撃ではなかった。
突如リョウ達が沈んでいく。
足場がまるで底なし沼のようになったのだ。
これが星麗剣の追加効果。
攻撃したものをカユラの意のままに操るという。
今度こそトルーパー達はカユラの手に落ちてしまうのか!?
その危機を救ったのは、
先ほど別れたシュテンであった。
なんだかんだで二人が心配できてくれた?
錫杖の力で、かつてカオスがアラゴ城突入の際作った、
光の柱を作り出すシュテン。
その光の柱の向かう先は……そう、妖邪界!
光の柱に守られるように、
リョウとトウマ、そして白炎は妖邪界へと突入する。
……あれ?もしかしてシュテン居なかったら、
二人は妖邪界へ行けなかった!?
だからシュテンはここに駆けつけたのかもしれない。
そうならそうと、シュテンも言ってくれてもいいじゃない!
何はともあれ、いよいよ決戦の地へと向かう二人。
二人は無事妖邪界へと辿り着けるのでしょうか?
次回『ここは妖邪界か?』俺の心をヨロイが走る!