第11話『妖邪門を打ち破れ』

遂に5人揃ったサムライトルーパー
アラゴは妖邪門を閉め、
トルーパーの妖邪界への進入を阻止した。
霧に守られた妖邪界への入り口は、
ナスティがおじい様から聞いた話曰く、
水無き堀、石無き石垣。
その守りは硬く、
霧の壁に飛び込んだシュウはおろか、
そばにいたトルーパー達、
さらにはナスティや純までもが妖邪の力に襲われてしまう。


トルーパー達が攻めあぐねているその頃、
アラゴはラジュラにトルーパー抹殺を命じていた。
名誉挽回を図るラジュラに秘策あり。
折角閉めた妖邪門を開け放ってまで行う作戦とは!?


妖邪界を守っていた霧が晴れる。
これは好機と、
妖邪界への唯一の出入り口である妖邪門へと向かうトルーパー達。
だが、ここから先は妖邪界。
これまで以上の危険が待ち受けているであろう。
そんな場所にナスティや純を連れて行きたくはないリョウ達。
だが純はあくまでもついていこうとする。
そんな純に対し、遂にリョウは手を上げてしまう。
この時、いつもは「リョウ兄ちゃん」と慕っていた純が、
「リョウ」と呼び捨てにして去って行くあたりが、
ちょっと芸が細かいと思った。


勿論純が嫌いなわけではない。
(後述しますが、純もまたリョウが嫌いになったわけではない。)
リョウはあえて冷たく当たる事で、純を自分達から遠ざけようとしたのだ。
仁の心故、他のメンバーにこんな憎まれ役をやらせるわけにはいかない。
と思ったのだろうが、
仁の心故、この役目は辛かったことだろう。
セイジ達もそんなリョウの心中を察していた。


こうして純達と別れ、
いざ妖邪界へと突入したトルーパー達を待っていたのは、
幻魔将ラジュラ。
と、突如今まで閉められていた他の妖邪門を含め、
全ての妖邪門が開け放たれ、
妖邪の群れが吹き荒れる。
目の前のラジュラを倒そうと、
武装をしようとするトルーパー達。
が、武装できない。
実は、ラジュラの作戦とは、
この妖邪の群れの力を使い鎧を封じる作戦だったのだ!
「正義の鎧の力思い知れ!」
と意気込んだのに、
「どうした?正義の鎧とやらは」
と言い返されちゃう始末。
アンダーギアのまま戦う羽目になったトルーパー達。
だが幻魔将必殺の投蜘網の前に、5人は手も足も出ない。
5人の運命もここまでか!?
と、ここでいきなりラジュラが、
一人善戦したリョウを仲間へ誘い込もうとする。
えー、ラジュラのお相手はシュウじゃないのー?
人を騙すのが大好きなラジュラと、
単純で騙されやすいシュウ
ラジュラ×シュウだろ、常識的に考えて(マテ
アラゴ様の元へこないかと誘うも、
勿論断られる。
怒ったラジュラは、リョウにタイマン勝負を仕掛ける。
これが命取りになろうとは……


一方、トルーパー達と別れた二人はというと。
純は最初からリョウの本心を理解しており、
自分が足手まといであることも理解していた。
このまま外で待っているつもりだったが、
トルーパーのお兄ちゃん達がピンチと知ると、
いてもたってもいられず、妖邪門へと突き進む。
だが妖邪の群れに阻まれ、
最早門の中には入れない状況に。
このまま何もできないのか?
トルーパー達を助ける事はできないのか?
その時、カオスの錫杖が現れ、
妖邪達を吹き飛ばす。
その力で、トルーパー達の鎧の力を押さえ込んでいた
妖邪を吹き飛ばす純とナスティ。
今こそ正義の鎧の力を受けてみよ!
というわけで、武装烈火!
そして即双炎斬!
何気に双炎斬の描写が細かく描かれるようになりましたね。
繋ぎ合わせた烈火剣から光の刃が伸びる辺りとか、
それを振り上げる動作とか。
その双炎斬はアラゴ城にも届き、
四つの妖邪門もその力で吹き飛ばしてしまう。
富士山で鎧パワーに目覚めてから、
幾度となく成長してきた烈火のパワー。
確実に力をつけてきているようで。


こうして妖邪門をも破壊して、
無事妖邪界へと乗り込む事に成功したトルーパー達。
本当の戦いはこれからだ!
……ラジュラが今回の作戦考えなければ、
妖邪界に進入できなかったかもしれない事を考えると、
ラジュラに感謝?なんてね。
まあ例えラジュラが作戦立てなくても、
カオスが何とかしてくれそうだが……
さてさて、何気にナスティと純が妖邪界までついてきていますが、
これに対してセイジは……
次回『セイジ!暗闇の死闘』俺の心をヨロイが走る!
というわけで、次回はセイジメインです!