第32話『地霊衆、恐怖の作戦』

バダモンは輝煌帝奪取作戦の作戦を練っていた。
これまでの輝煌帝出現パターンを見たバダモンは、
ある作戦を思いつく。

そのような計画が練られているとは知らないリョウ達。
前回の戦いの疲れを癒す為、煩悩京の建物の軒下で休息を取っていた。
これが意外とばれないもので。
休息が終わった二人と白炎は、妖邪兵の目をかいくぐり、
先へ、先へと進んでいた。
迷路のようなアラゴ城、中々本丸へは辿り着けない。


アラゴの元へ、今回の作戦を説明しにやってくるバダモン。
トルーパー達の鎧の力を吸収して、輝煌帝の鎧は発動する。
そしてトルーパー達の鎧と三魔将の鎧は、同じ力を秘めている。
つまり三魔将の鎧の力を使っても、輝煌帝の鎧は出現するはず。
輝煌帝が出現したところで、地霊衆達をリョウに乗り移らせ、
心を侵し、自分達の味方に引き込もうと言うのだ。
なおこの作戦、当の三魔将には知らされず……
自分が利用されている事を知ったら、
シュテンのように敵に回るかもしれないとの事だが、
第1部でアラゴが体を取り戻すため、
三魔将達を吸収したとき、
三人とも自ら進んで身を差し出したし、
アラゴの為と思えば、別になんとも思わないのでは……?
と思ったが、
今回の作戦を実行するカユラに対し、ライバル心を抱いている三人。
思えばシュテンを苛めていたっけなぁ、この三人……
カユラの作戦に利用されるだけと知れば、
素直に従わなかったか……
そんなわけで、今回の作戦を知らされないまま、
三人はリョウ達を討つ為出陣するのであった。


うっかり敵に見つかってしまったリョウ達。
すると迷路のような塀が次々と動き始めて……
気づけば目の前に三魔将の姿が。
これまでの俺達と思うなと臨戦態勢を取るリョウ達であったが、
突如足元に落とし穴が……
すごい、すごい仕掛けだよアラゴ城!
穴に落ちながらも武装するリョウ達。
今回もやっぱりトウマの武装シーンははぶられます……
もう少し……もう少しの我慢だ……
道なりに進んだ先に待っていたのは……今回の作戦を任されたカユラ。
そこへ二人を追いかけて三魔将がやってくる。
手柄を横取りされてたまるかと、カユラに食って掛かる三魔将。
自分達が利用されているとも知らず……ううっ……
その様子を見て仲間割れかとトウマ。
うーん……まあ仲間割れ……か。
とにかく役者は揃った。いよいよ地霊衆恐怖の作戦が発動される。
バダモンから預かった黄砂を振りまくカユラ。
トルーパー二人は直ぐさまかわすが、
後ろにいた三魔将はモロに体内に取り込んでしまった。
すると突然、三人が倒れこむ。
この黄砂を取り込んだものは、アラゴの命令に操られてしまうらしい。
直ぐにかわしたものの、トルーパー二人も少し吸ってしまったようで。
思うように体が動かず、カユラに翻弄されてしまう。
……って、別に吸ってなくてもカユラには勝てないけど。
三魔将に引き続き、トウマも黄砂を思いっきり浴びてしまう。
邪魔が入らないようにと、鎧に関係のない白炎も浴びさせられ動けなくなる。
窮地に立たされたリョウは輝煌帝の鎧を発動する。
待ってましたといわんばかりに沸いてくる地霊衆。
烈火の鎧に三魔将、天空の弾動力、そして地霊衆が入り込んでいく。
黄砂が舞う中輝煌帝武装シーン。
いつにもまして苦しげなリョウ。
地霊衆に身も心も侵されまいと必死に抵抗するが……
地霊衆が入っても尚、恐るべき輝きを放つ輝煌帝。
だが徐々に地霊衆に侵されていき、
白い鎧が徐々に黒ずんでいく……
このままバダモンの作戦通り、輝煌帝の鎧はアラゴの手に落ちるのか!?
と思われたその時、意外な助っ人が現れる。
カユラに刃を突きつけたのは……なんとアヌビス。
アヌビスだけではない。
ナーザも、そしてラジュラもまた、
リョウを守るかのようにカユラと戦い始める。
バダモン曰く、弾動力を吸われ気を失った三人が、
輝煌帝の鎧の光によって目覚めた鎧の本能に操られ、
このような行動を取ったらしいが……


確かに三人の額には、孝、悌、忍の文字が浮かんだけど、
出陣前、今回の戦いが終わったらカユラを倒すと誓った三人。
どさくさにまぎれてカユラ倒しにかかっているんじゃ(ry
……ゴホン、まあそんな冗談はさて置き、
カユラと戦う三人ですが、
最早三魔将(笑)となっているこの戦い。
三人がかりでもカユラを倒すことなどできず。
そうこうしている間に、遂にリョウの全身が黒ずんでしまった。
今度こそ妖邪の勝利か!?
と思われたその時、
天空の智の心、三魔将の孝、悌、忍の心が、
そして烈火の仁の心が、地霊衆に侵されんとするリョウに力を与える。
立ち上がるリョウ。そして、
輝煌帝の腕に装着されているサウンドアクション烈火拳が鳴り響く!
まあ視聴者にはまったく聞こえないのだが、
カユラ含め、妖邪には効果抜群だ!
タカラの すごい 販促

輝煌帝の鎧から次々と地霊衆が退散し、元の白い鎧へと戻る。
邪悪を滅ぼす為の鎧、輝煌帝。
その力の前に、バダモンの策も通用しなかった。
カユラは必殺の嵐星斬でリョウに攻撃を仕掛けるが、
超弾動閃煌斬の圧倒的な力の前に、撤退せざるを得なかった。
次回の話になりますが、
人間界にも影響を及ぼすこの力。
その力に、何れ自分のものになると考えているのか喜ぶアラゴであった。
次回『謎の秘宝を求めて』僕の心にもヨロイが走っちゃう!
今回の次回予告はなんと純です。
今後彼にも出番がやってきますねー……やっと。