第30話『ここは妖邪界か?』

冒頭のナレーションが変わりましたね。
安らぎと平和を願う人々の祈りが生み出した聖なる武者。
その武者が装備していたものこそ、
輝煌帝の鎧、そして剛烈剣。
ちなみに後もうひとつ、
鎧、剣と合わせて三種の神器と呼ばれるものがありますが、
それはま、後々明らかになります。


リョウとトウマ、そして白炎は妖邪界へと旅立った。
のはいいが、前回の戦いで街はまたボロボロだ。
その光景に、純も怒りを覚える。
……確かに攻撃しかけてきたのはカユラだけど、
街中で戦ったリョウ達も悪……げふんげふん。

トルーパー2人も旅立ち、人間界にはシュテンが残った。
錫杖の力がリョウ達を守ってくれるとか言うけど、
そんな事はなかった気がするけどなぁ……
それはさておき、嘗て鬼魔将と呼ばれたシュテン。
その気迫に押されたか、
純はナスティの後ろに隠れてしまう。
これまでナスティと純にはひどい事をしてきた。
富士山の火口に落としたりとか……落としたりとか。
まあ他にもいろいろとやった気がするけど。
なので純の反応も当然。と、シュテンは言う。
シュテンは今までの罪滅ぼしとして、
命に代えても、トルーパーが不在の人間界を守る決心を固めていた。
(まあ後で妖邪界に向かうのですが……)

だが純はシュテンの過去の行いに囚われず、
彼の事を今では仲間だと思ってくれている。
ナスティもまた純と同じ気持ちだ。
そんな二人の暖かさに、鬼の目にも涙と言いますか、
シュテンの目に涙が光る。
思わず俺も貰い泣きしそうだ。
ホント……いい奴になったよな、シュテン。
シュテンは命に代えても、トルーパーの居なくなった子の人間界を、
そして純とナスティを守る事を誓う。

シュテンはふと、自分の過去を語る。
今から約400年前……戦国時代。
小さな国の荒武者であったシュテンは、
当時誰もが夢見た日本統一を目指していた。
だが、小国の軍ではそれもかなわぬ夢。
自分の領土を守るだけで精一杯だった。
苛立ちが募るシュテン。
そこをアラゴに付け入れられてしまった。
こうしてアラゴの軍門に下り、鬼魔将となったシュテン。
そんなシュテンを、カオスは救ってくれた。
カオスによって過去の記憶を、
人の心を取り戻したシュテンはカオスに恩義を感じて、
こうしてトルーパー達の味方になったんだねぇ……


そんな昔話をしていると、突然錫杖が鳴り響く。
近くに妖邪がいるのだ。
錫杖ビームが隠れていた妖邪の正体を暴く。
汝の正体見たり、前世魔人幻魔将ラジュラ。
未だアラゴの下に居るラジュラを嘆くシュテン。
水滸・光輪・金剛、そして妖邪界へ乗り込んだ烈火、天空と、
5つの鎧が妖邪界の手に落ちたと
既に勝った気でいるラジュラは裏切り者シュテンに襲い掛かるが、
今のシュテンは強い強い。
ラジュラの攻撃をまったく寄せ付けない。
それどころかラジュラ……
はじき返された自分の攻撃で、
自分を吊り下げていた糸切られちゃ……かっこ悪いよラジュラ!
シュテンの反撃に目潰し……なのかなあの指からして?
もあっさりかわされて攻撃を喰らいダウン。
鬼魔将の技を使わないシュテンを疑問に思うラジュラだが、
そんな事言ってられないだろ……
倒れたラジュラに、嘗ての自分のように鎧の真実を伝え、
正義に目覚めてもらおうとするシュテンであったが、
アラゴ様から貰った鎧だからとラジュラは話を聞こうとしない。
その場を立ち去るシュテン。
今のシュテンは戦いを捨て去った身。
こうして情けをかけてもらう形になったラジュラであった。


さてさて、その頃主人公はと言いますと、
水面に倒れていました。
目を覚ましたリョウの目の前に広がる世界。
月がいくつも浮かぶその世界……ここは妖邪界なのか?
トウマ、白炎と再会したリョウだが、
ここが本当に妖邪界なのか確証が持てない。
そこへ現れる妖邪門。
妖邪門が現れた=妖邪界だ!
というのは少し早計な気もしますが、
妖邪門に入ったら地霊衆が親切に
ここが妖邪界の都、煩悩京だと教えてくれました。
優しいな……しかし煩悩京って……
地霊衆は甘い言葉でリョウ達を妖邪の世界に勧誘しますが、
リョウ達は断固拒否。
その答えに、地霊衆は地獄が待っているぞと
お約束の捨て台詞を吐き、その場を去る。
アラゴ城が見えてきた今、
これから先の戦いが厳しくなるであろう事は必定ではあるが。


そんなアラゴ城内では、
未だにセイジ達が地霊衆達に苦しめられていた。
その様子を見にアラゴがやってくる。
未だ気丈なセイジ達に、アラゴは
リョウ達が妖邪界にやってきた事を伝える。
なんか我が策略に嵌りとか言っているけど……
うん、まあ仲間を助けに来ると言う心理を利用した
って点では策略……か?
アラゴは3人が捕らえられている鬼面堂を使って、
3人の弾動力を吸収、それを妖邪力に変換し、
強力な妖邪の剣を作り上げる。
その剣の獲物にされるのは……そう、烈火と天空。
味方の力で味方を傷つける。
正義や友情など幻に過ぎぬとアラゴは3人に言い放つ。
だが3人はあくまで気丈。
その態度に、アラゴは3人を鬼面堂に閉じ込めてしまう。

外で待機していた妖邪軍の前に現れたカユラ。
カユラは総大将である堕羅に、
先ほどアラゴが作った妖邪の刀を渡す。
渡す前の演舞はなんだったんだろう……
その刀の力に喜ぶ堕羅。
しかし堕羅……すごく……中国武将っぽいです……
まあ魔将の鎧といい、今更日本モチーフじゃなくても驚かないけどさ。
3人の弾動力から作り上げた刀もそれっぽいしねぇ。


刀を渡し、自分の部屋へと戻ったカユラ。
そこで武装を解除!十二単に着替えるのですが……
はい一部で話題沸騰のカユラたんお着替えキター!
よ・う・じょ!よ・う・じょ!
ふぅ、カユラが12歳だとわかると
なお興奮するねこのシーン!(このロリコンめ!
まさに煩・悩・京!煩・悩・京!
カユラが着替え終わると、
初陣での働きを褒めにアラゴがやってくる。
アラゴが言うには、何やらカユラには秘めたる力があるようで。


堕羅の大軍隊が出撃する。
狙いはもちろんリョウとトウマ(あと白炎)
数が少なければ武装しなくても勝てるだろうが、
たった二人に対して、あまりの大群。
二人はすぐさま武装
トウマの武装シーンがハブられるのは仕様です……(苦笑

先手必勝超弾動双炎斬、超弾動真空波で大勢吹き飛ばすが、
多勢に無勢なんてもんじゃない。
あっという間に周りを囲まれてしまう。
地道に片付けていくが、
大将の堕羅まではまだまだ遠い……
そんな堕羅さんは早く新しい刀で戦いたいご様子。
だったら最前線に出……なくていいです。
それは次回のお楽しみと言う事で。
というわけで
次回『伝説の鎧、輝煌帝』俺の心をヨロイが走る!