第26話『光輪よ、光をとりもどせ』

自分達の力に対する答えを求め、秋吉台へとやってきたセイジ。
なんか前回シンにカオスが与えた言葉、
ヨロイギアはアラゴの体、力を求めればアラゴへと云々
を既に聞いてはいるようで。
更にカオスから心技体、心を磨けと言われたが、
セイジは答えを出せずにいた。
森で小休止するセイジだったが、
小鳥が飛び立つ音を聞くだけで
妖邪かと戦闘体勢をとってしまうほど、
臆病?というか気を貼りすぎている様子。
だが鳥が飛びだったのも、森が騒がしいのも
全ての原因は……
セイジは動物が野犬に襲われているのに気づき、急ぎ駆けつける。
動物を守ろうと野犬の前に立ちはだかるセイジ。
気合だけで野犬を追い払うセイジ
と書けば聞こえはいいが、実際は……
セイジのただならぬ気配に、
セイジに助けられた動物達も震え、逃げて行ってしまう。
その反応を見て更に悩むセイジ……


その様子を眺めていたアラゴは、
アヌビスに迷うセイジを叩きつけ、
妖邪の道へと誘うよう命令する。
アラゴが言うには、トルーパーは
正義と言う言葉に眼がくらみ戦いに酔いしれているという。
トルーパーがバラバラに行動し、
白い鎧が発動できない今が好機と意気揚々と出撃するアヌビス。


セイジの前に現れたアヌビスは、
動物達がセイジをみて震えた訳、それはセイジの体から
自分達と同じ妖気が発せられているからと言う。
トルーパー達の新しい力は、やはり妖邪の力だったのか!?
その言葉にはっきりと言い返せないセイジ。
そんなセイジに容赦なく襲い掛かる妖邪兵。
セイジもすかさず武装して応戦する。

アヌビスは武装したセイジに対し、
戦う武器と化している、一度戦うことに目覚めた者は、
一生戦い抜かねばならぬ定めとなおも妖邪界へと勧誘する。
……サムライトルーパーOVAのMESSAGEまで見ると、
この言葉が洒落にならんから困る。

鳥が飛び立つ音を聞いて戦闘態勢をとってしまうセイジは、
アヌビスの言うとおり戦いを求めているのか?
アヌビスと対峙し、
自ら発せられる妖気に、自分の力の正体に気づいたセイジは動揺し、
妖邪兵にまで苦戦する始末。
セイジの心の曇りを表すかのように、
光輪剣も光を失い曇ってしまう。
ここらでアイキャッチ。今回は光輪のセイジバージョンだ!


セイジは戦う武器と化している自分を恐れ、
武装を解除し一旦退くが、
武装を解除しても、妖気はセイジの体自身からにじみ出ている
とアヌビスは言う。
セイジは滝に打たれ、瞑想を始める。
今の自分を救ってくれる光を求めて……
だがアヌビスは待ってはくれない。
闇魔将の力で辺り一帯を闇で覆い隠し、
秋吉台を凍て付く世界へと変えてしまう。
セイジも凍った滝の中に閉じ込められてしまう。
アヌビスはセイジに共に妖邪帝国を築き上げようではないかと、
なおも勧誘を続ける。
……アラゴの命令だから勧誘しているんだろうけどさ、
俺にはずっとセイジへのLOVEコールに聞こえて仕方がない。
これが腐女子の心と言うものか……っ!
太陽が無くなった凍て付いた世界に、
花は枯れ鳥は空を捨て(マテ
罪も無い生物達が次々と凍り付いていくのを見て、
大雪山でナスティを救ったセイジは見過ごせるわけもなく。
このままでは人間界は闇に覆われてしまう。
今身体から出る力は妖邪の力かもしれん。
この力がいずれ我が心を侵そうとも、心あるうちは戦い抜く!
そう決意したセイジは、凍った滝から脱出、
アヌビスの待つ秋芳洞へと踏み入れる。
だがそこで待っていたのは、アヌビス最後の作戦。
セイジが守ろうとしている森の動物達。
その動物達を妖邪力で操り、セイジにけしかける。
この動物達を倒した時、セイジは妖邪へと堕ちる。
勿論、セイジはそこまで腐っちゃいない。
必死に動物達の攻撃をかわし続ける。
まだ正義に拘るセイジを見て、業を煮やしたアヌビスは、
動物諸共セイジを吹き飛ばす。
その非道なアヌビスに、セイジは武装をして立ち向かう。
既に我が力は妖気が漲っているかもしれんが、
心までは侵されておらん!
アヌビスの暗黒跳飛斬りに対し、
セイジは超弾動を発動、新技超弾動雷光斬で迎え撃つ!
新技……と言っても、”超弾動雷光斬”の文字が入った以外は、
まったく変わった様子は無いけどね。
セイジの妖気漲った超弾動の力に、
24話でトルーパーの前に現れたのと同様、
仲間と思って妖邪門が迎えにやってくる。
その様子を見て、アヌビスは最後に捨て台詞を吐くと
その場に倒れてしまう。
自分の力はやはり妖邪のものだった。
その事実を受け入れたセイジは、ある行動に出る。


光輪の鎧を脱いだセイジ。
この鎧が妖邪の力となるのであればそれもまた定め。
しかし悪に目覚めた鎧、この私が許すわけにはいかん。
我が心、妖気に満たされる前に……叩き切ってくれる!
なんと光輪の鎧を自らの手で斬ってしまったのだ。
個人的にセイジで一番好きなシーンです。

その時、光輪剣が光を取り戻す。
そして斬ったはずの光輪の鎧も元に戻り、光を取り戻す。
セイジは悟った。
ヨロイギアはアラゴの鎧
力を求めればその力、その心、妖邪のものとなってしまう。
だがその力を捨て、心のみで戦おうとした時、
セイジの身体から妖気は消え、光を取り戻したのだ。
答えを見つけ、喜ぶセイジ。
だがその喜びもつかの間、
アラゴの強大な妖邪力によって、
光輪の鎧を強制的に装着され連れ去られるセイジ。
アラゴの目的は、トルーパー達の新しい力だったのだ。
シンに続き、セイジまで……トルーパーの運命は如何に?


しかし……
前回はナーザが、次回はラジュラが、
それぞれトルーパーを妖邪界へと連れて行くのですが、
アヌビスだけ自力で連れて帰れなかった……
くそう、なんて扱いだ!
三魔将の中ではアヌビスが一番好きなのに……
いやま、セイジの超弾動を引き出させ、
妖邪門を呼び寄せたのは功績なのかもしれないが、
それでも……ねぇ……

次回『怒れ金剛、砂妖邪をくだけ』俺の心をヨロイが走るぜ!
今回の予告は次回主役のシュウ。
予告がなんともらしいと言うかなんというか、
ちょっと能天気すぎるぜ!