第15話『カオス、宿命の対決』

これまで影ながらトルーパー達を助けてきた謎の雲水、
カオスがトルーパー達の前に姿を現した。
もっともトルーパー達はカオスの事は既に知っていましたが。
カオスの言う、5つの鎧が集結した時現れる、
善も悪をも吹き飛ばす力とは一体……
まあそれは後々明らかに……


前回アラゴの手から取り戻したシュテンも交え、
アラゴの真意を伝えるカオス。
アラゴの目的、それは人間世界の支配もそうだが、
トルーパー達の鎧も含めた9つの鎧。
その鎧だけが欲しいのだ。
ぶっちゃけシュテンの事などなんとも思っていなかったのだ。
その事実にショックを受けるシュテン。
そのシュテンに、カオスは鎧に秘められた人の心を語る。
仁 義 礼 智 信
トルーパー達の鎧に込められた人の心。
その鎧の心に従うことで、
トルーパー達の鎧は力をつけてきたのだ。
シュテンの鬼魔将の鎧にも、
トルーパー達同様、人の心が込められている。
その心とは……忠。
皮肉にも、シュテンはアラゴにその忠の心を……
って、そう考えるとちょっと?なんだよね。
だって忠の心が正義の心なら、
アラゴへのその忠義も、
そういう心が嫌いなアラゴからしてみれば嫌味でしかなかった?
尤も、アラゴからしてみれば、
シュテンは鎧を着せる為のお人形同然。
気にしてなかったのかもしれないが。
逆に鎧を手元に置いておくために利用していたのかもしれない。
ともあれ、カオスはシュテンにこう語る。
シュテンの心は忠。
その主を決める権利はシュテンにあると。
その言葉で、シュテンは改めてアラゴとの決別を決意するのであった。


一方アラゴ城では
三魔将にシュテンの……いや鬼魔将の鎧奪還を命じる。
その言葉に三魔将は、
シュテンなど連れ戻さなくてもと意見するが、
勿論アラゴからしてみればそんなわけにはいかない。
急ぎ連れ戻すよう命じる。

アラゴはヨロイギアを集めている事を、
三魔将にも秘密にしているようで……
まあアラゴの真意を知ったら
シュテンのようにアラゴから離反してしまうでしょうが。


しかし……アラゴからは「シュテンなんて別にいいや」
三魔将からは「シュテンなんかいなくてもいいのに」扱い
何か……シュテンがかわいそうに思えてきた……


というわけで、シュテンを連れ戻しにきた三魔将。
最初は戻って来いと、事を荒げることなく連れ戻そうとするが、
断られるや、力ずくで誘拐しに来る三魔将。
そこへシュテンを渡すまいとトルーパー達が駆けつける。
鎧の心に従って戦う彼らの強さを見て、
シュテンは鎧と人の心との関係を垣間見る。
その様子を遠くから見ているカオス……
って、カオスが力を貸さないから、
アラゴが介入してきて、
あっさりとシュテン奪い返されちゃったじゃないか!


アラゴ城に連れ戻されたシュテンは、
三魔将にアラゴの真意を話すが、
裏切り者の言葉と耳を貸してもらえない。

そして今回の奪還作戦の反省会。
トルーパー達が徐々に力を増していっているせいか、
三魔将総出でもシュテン奪還にてこずってしまった。
三魔将は、アラゴに妖邪の力で強くしてくれと頼み込む。
未だアラゴの支配下にある三魔将は、
トルーパー達のように鎧の心に従えず、
自力では強くなれないってことだね……
それでも最終回近くまで幹部クラスでいられるのはすごいわー。


一方シュテンを奪われたトルーパー達。
カオスはいよいよアラゴ城へと攻め込むべきと指示。
しかしアラゴ城への突入はそう容易な事ではない。
カオスはアラゴ城への架け橋をかけるというが、
そんなカオスに、只ならぬ決意と言い知れぬ不安を感じるリョウ。


トルーパー達に、アラゴ城突入の為力を蓄えてもらっている頃、
カオスは一人、アラゴを呼び出し戦いを挑む。
カオスとアラゴ、1000年前から続く宿命の戦い。
その二人の会話の中で、
鎧伝説の全貌が明らかになろうとしていた。
ヨロイギアを作ったのはカオス
ではあるが、ヨロイギアは元々アラゴのものであったと。
アラゴは9つのヨロイギアを一つにして……
しかし、アラゴ様強いなー。
頭だけなのにカオスを圧倒している。
1000年の恨みが、アラゴをここまで強くしたか。
もはやこれまで。
そう観念したカオスは、
当初の目的、アラゴ城への架け橋をかけことに力を尽くす。
こうして、アラゴ城への光の架け橋が遂にかけられた。
そこにカオスの姿はない……
全てをトルーパー達に託し、カオスは天に還ったのだ。
ちなみに、カオスは元々死んでいたようで。
この世に未練がある為今の今まで、
錫杖の力で実体化していたに過ぎなかったのだ。
カオスの未練。
アラゴの事、鎧の行く末、そして……

次回『突入、アラゴ城』俺の心をヨロイが走る!
いよいよ第1部もクライマックスが近づいてきました。